Proxmox VE 9.0新機能:外部ストレージ(LVM)でのスナップショット取得
■はじめに
Proxmox VEはお客様の要件に合わせて次の3つの構成パターンを提案しています。
・2ノードHA構成
・3ノードHCI構成 (Ceph)
・3Tier構成 (高性能な外部ストレージを利用)
このうち、高性能な外部ストレージを採用する「3Tier構成」は、大規模な環境やストレージ管理を独立させたい場合に最適です。
しかし、従来のProxmox VE 8.x以前のバージョンでは、この「3Tier構成」でiSCSIやFC接続の共有ストレージ(LVM)を使用するケースにおいてスナップショット機能が使用できないという運用上の制約がありました。
この制約は、Proxmox VE 9.0で導入された新しいスナップショット管理の仕組みによって解消されました。
Proxmox VE 9.0では、この仕組みを「Snapshot as Volume Chain方式」と呼んでいます。
※ Technology Preview扱い
■試してみた
Technology Previewのため、デフォルトでは機能がオフとなっています。
管理コンソール上からであれば、ストレージ設定にて [Volume-Chainとしてスナップショットを許可] にチェックをいれるだけ。再起動などは不要。
設定画面にはTechnology Previewである旨とともに、「qcow2 イメージが存在する場合、Volume-Chain としてスナップショットを保持!」と表示されています。
比較のため、機能をオンにする前に仮想マシン [test001] を、オンにした後に仮想マシン [test002] を作成してみました。
[ストレージ] - [VMディスク] で確認してみると
仮想マシン [test001] の形式は raw
仮想マシン [test002] の形式は qcow2
となっています。
次に、それぞれの仮想マシンのスナップショット画面を見てみると、
前者は「現在のゲスト設定は新しいスナップショットをサポートしません」と表示されており、[スナップショット採取] ボタンも非アクティブのままとなっています。
ドキュメントには
「Enabling or disabling this flag only affects newly created virtual disk volumes.」
との記載がありますので、仮に qcow2形式であっても機能オン前に作成したものであればスナップショット取得不可。
なお、仮想マシン [test001] もストレージ マイグレーションして qcow2形式にすることでスナップショット取得可能となりました。
■メリット
仮想マシンのOSやミドルウェアのアップデート、大規模な設定変更、新機能のテストなどを行う際には、事前にスナップショット取得し、必要に応じてロールバックする運用が一般的です。
従来のバージョンでは、スナップショット取得の代わりにバックアップ取得したり、ストレージ側で対応する必要がありましたが、「Snapshot as Volume Chain方式」が正式リリース(Technology Previewが外れる)されれば、他の仮想化基盤と同様の一般的なスナップショット運用が3Tier構成でも実現可能となります。
■注意点
・「Snapshot as Volume Chain方式」はまだTechnology Preview
今後、仕様変更や動作が変わる可能性があります。
一般論的に、Technology Previewとついているものは本番環境での使用については推奨されませんので、もうしばらく様子見かと思います。
■最後に
Proxmox VE 9.1でTechnology Previewがとれるかと思っていましたが、Technology Previewのまま。
早く動作が安定し、Technology Previewが取れて欲しいものです。




コメント
コメントを投稿